電撃大王2016年10月号、やがて君になる16話「号砲は聞こえない」になります。
ここまでが単行本「やがて君になる」3巻の収録。
と言うことは・・・最後の数ページに壮大な引きはあるのでしょうか?
紗耶香に二人の関係バレがくるとか!
前回、えらい約束をしてしまった小糸さん。
約束は果たされるのでしょうか?
いつも通りネタバレありなので、注意して下さい。
【 ネタバレ】やがて君になる16話 号砲は聞こえない
まだまだ体育祭です。
おっと、喫茶店の店長まで、箱崎先生を応援に来てます。
平日ぶらぶら来れるのは、自営業の特権ですね。
そこで絡むのはもちろん、佐伯先輩。
ごゆっくりと優雅に挨拶して、七海先輩に駆け寄っていきます。
店長、ここで佐伯先輩が好きな人が、七海先輩だと言う事に気がつきます。
『綺麗な子だけど・・・惚れたら苦労しそう』
そうなんです。
面倒くさい人なんですよ・・・。
さて、体育祭もクライマックス。
クライマックスといえば、リレーですね。
このリレールール、すごいですねぇ。
運動部も文化部も、男も女も、全部混ぜちゃってるリレーなんですね!
男子と一緒に女子が走る、とか運ゲーでしょ!
せめて何番走者は女子とかルール決めないと、不公平なのでは・・・。
男子より早い女子もいるとは思うんだけど。
七海先輩とバスケ部の主将は張り合っているようですが・・・この中で元運動部って、ソフトやってた小糸さんくらいしかいないかも。
それでも、健闘する生徒会役員共。
バトンもきちんと佐伯先輩に渡せたし、二人の絆もちょっとだけアップ?
そして、最後の走者、七海先輩に。
う、わー。
この最後の、長い髪をたなびかせて走る七海先輩の美しさに、小糸さん、釘付けです。
もう、何も聞こえません。
ゴールしたのにも、気がつきません。
ああ、これは。
これは、まずい。
先輩をチラ見して、もう心ここにあらずな状態になってしまいます。
その後、何も手につかず、ぼーーーーーとする小糸さん。
心配するこよたち。
本人は、何でもないと誤魔化しますが、何でもなくないですよね。
察しがいい、こよみは何か気がついたかな?
さて、場面は変わって、再び、七海先輩に体育倉庫に連れて来られた小糸さん。
七海先輩、やる気満々です。
まだ二人とも体操着じゃん!
自分からキスをする約束を誤魔化したいのか、小糸さん、好きにしてくれと、投げやりな態度を取ります。
しかし、七海先輩は甘くない。
しっかり覚えていますよ!
違うでしょ、とツッコミを入れます。
そうでしたっけ、と焦る小糸さん。
七海先輩にキスをしようとしますが。
『ここを超えたらいけないことはわかる』
と、ぐっと自制します。
さっきのリレーで半落ちしてたもんなぁ・・・。
「私からするのは、違う。
好きでもないのにするとか、ちょっとどうなんだろう」
と真っ当な事を言います。
「約束したのに!」
と残念がる七海先輩。
「それなら、私の好きにするからね」
と自らキスをしますが・・・。
だ、大丈夫か!?
小糸さんの頭を押さえ込む先輩。
激しいキスに小糸さん、大慌て。
先輩も我に返って、そんな自分にびっくりする始末。
「ご、ごめん!侑が嫌ならもうしない」
と言う先輩に、小糸さん「嫌ではないです」
って・・・えーーーーーー。
まあ、半落ちだからしょうがないよね。
見返りのいらない行為、
優しくされる事、
七海先輩の存在を心地いいと感じ、手放したくないのは、当たり前のことだ、特別なことじゃないと自分を説得する、小糸さん。
早すぎる心臓の音は、自分ではなく、
七海先輩のものだ、と一生懸命、自分を誤魔化してこの号は終了。
【感想・レビュー】やがて君になる16話 号砲は聞こえない
スイッチが入っちゃったなぁ、
という、この作品の中でも重要なお話でした。
読者的にはニヤニヤな展開ですが、小糸さんにとっては、これから、何が先輩の地雷なのかを探る旅が本格的に始まりそう。
ほら、一歩間違えたら人殺しの目になりますからね、この先輩。
キスの辞退は、ナイス判断。
これは小糸さんが正しいです。
先輩が、受け入れるだけの関係を求めている以上、関係性が壊れる事を察知した小糸さん、賢い子。
しっかし、七海先輩の欲望が止まらない。
これまでずっと、鬱屈としたものを溜め込んでたんだろうなぁと思うようなキスシーンでした。
この人、大丈夫かなぁ。
ここまでが3巻収録なので、何か大きな引きが来るかと思っていましたが、静かに波乱もなく終わったのが、少し拍子抜けするとともに、ほっとしました。
これで、コミック収録最後の回だから、何かがが起きる!という緊張が無くなりますね。
森永みるく先生のガールフレンドなんて、毎巻の最後の引きがすごかった。あの構成力は職人技だったなぁ。